桜も満開の週末。
さいたま市では昨日は8分咲き程度だったんですが、
この暖かさで満開となったようです。
金哲彦著「確実に速くなる! 実践・体幹ランニング」を方眼ノートに詳細にまとめ終わりましたので、いくつかお話を。
走り方を真剣に考える
本の内容は、DVD付きながら文章の量はあっさりしていて、手にとったときは物足りなさを感じました。
体幹そのものの説明がないため、これはインターネットAll Aboutで厳選された専門家の先生の記事で調べました。
詳細にノートを取り始めると、金氏がTVやネットのランニング指導で言われている、正しいランニング・フォームが見えてくるようでした。体を動かす前に頭で理解が深まっていきました。
今現在、室内で行っているスロージョギングで試してみて、「これのことか」と身体でも理解が進みました。
今までの長い人生で、走ることをこんなに真剣に考えたことはありません。本を読みながら運動を理解していくというのも初めての経験でした。
体幹ランニングのメリット
体幹を使ってランニングすることで、たくさんのメリットがあることを本の最初で伝えてくれます。
- 「身体の機能をまんべんなく使うので速く走れる」
- 「大きな筋肉を使うので脂肪燃焼効率が良い」
- 「エネルギー効率が良い走りなので長く楽に走れる」
- 「体幹で着地の衝撃を受け止めるのでヒザや腰の故障が少ない」
- 「無駄なく合理的な走りなので走る姿が美しく格好良い」
なんだ。良いことばかりじゃないか。ってそれは当然か。メリットをあげつらっているんだから。
ランニングに取り組み始める者としては、全面的に信頼して取り組んでみるしかないでしょう。
体幹で走るとは
体幹とは字のごとし、「身体の幹」で肩から腰のあたりを言うのでしょうか。
しかし、足で走らないで体幹で走るとは、いったいどういうことか?
分かりやすい実例として、体幹を使わないで足だけで走っている人はバタバタと音を立てて騒がしい。
音をたてるほどに接地で足に負担がかかているため、ヒザの故障をしやすいという。
体幹ランニングの実践は分かりやすいです。
腕の振りから始まります。
腕を振るというより、ヒジを後ろにクッと引く感じで肩甲骨を動かします。
すると反対側の腰がクッと前に出ます。
足はその動きについていく感じ。
今までこんな事を意識して走ったことはないだけに、室内スロージョギングで試してみて嬉しくなるほどにわかります。
金氏がランニング指導でいつも言っていることはこれか。
身体の軸をしっかり作ること、身体の左右のバランスを保つこと。これらによって体幹ランニングが完成するということです。
YouTubeで見る金氏のランニング指導では、カカト着地になっていると足が着地したときに身体の重心より前に着地することになり、前に進んでいるのに着地でスピードを殺す動きになると言って矯正していることをよく見ます。
この点についても、骨盤を前傾させて身体の真下に着地するよう書かれています。着地に関しては室内スロージョギングでは実践できません。これは外でもう少しスピードを出して試してみるしかないようです。
着地法にはフォアフット、ミッドフット、カカト着地の方法がありますが、金氏はどの方法によるのか気にする必要はないと言います。
走るスピードやシューズの性格によって異なってくるので、どれをしろとは言わないということです。身体の重心と着地の位置について注意を払えということでしょう。
余談ですが、YouTubeで拝見した市民ランナーへの指導で、フォアフット着地をしているランナーにフォアフットは止めるように言っているのを見ました。
何故いけないんだろう。
これはフォアフットがいけないというのではなく、練習時間の限られた市民ランナーが、フォアフットでフルマラソンを走り切るのはとうてい無理だからでしょう。無理をしてヒザを壊してしまったのでは、なんにもなりません。
この本は、サラッと読んでしまわないでノートを取ってじっくり取り組むのが良いでしょう。体幹ランニングの基礎をしっかり学ぶことが出来ます。
走り方の体系図を作る
この本のあとは、同じく金氏の「ランニング・メソッド」を購入済みなので、この本でさらに細かく補強していけそうです。
こちらの本は月刊誌のランニング特集のように読み物が豊富なので、楽しみながら読めそうです。詳細にノートを取って金氏の指導するランニングのまとめを作っていくことにします。
すでに最初の何章かは読んでいるのですが、なかなかいいことが書いてありました。そう言っていただけると、励みになりますと言ったようなことです。読み終わってノートにまとめを作った後に紹介することにします。
金氏のこの2冊の本で、ザックリとまとめを作ると同時に、項目ごとに分けて体系図を作ろうと考えています。
他の指導者の方の教えをその体系図に当てはめて考えていくことで、ランニングというものの理解が深まると確信しています。
そうは言っても、あんまり頭でっかちになりすぎても何だし、年取りすぎて走れなくなる前には、外で走り始めたいものです。