7月の末に、2足目のランニングシューズ asics GEL KAYANO 26(昨年のモデル) を新調しました。
それまで使っていた asics GT2000 NEWYORKは2年以上使ってきて、シューズのヒモが長くて処理に困っていました。
結び終わったあとに、どこかに押し込むのか、何かピンのような処理グッズがあるのか。ネットでずっと調べていたのですが、分からずに時間が過ぎていきました。
シューズのヒモでも、ランニング短パンの腰ヒモでも、結ぶ時は愛ちゃん結びを使っています。慣れたので手元を見なくても手早く結べるようになりました。
何百回となく結んできましたが、一度も緩んだこともなく、手早く結べて、ほどけにくいという評判に間違いはありません。
ランニングシューズのヒモを愛ちゃん結びで結んだあと、相当に余ったヒモが地面をすってしまうので、もう一度本結びをしてすらないようにしていました。
何のことはない、短く切ってしまえばいいのに、2年間ここに考えが至らなかったのです。
最初に用意されたものがベストな状態のものだから、それを壊すなんて考えの隅にもありませんでした。
何だか、思考の悪いトラップにでもかかってしまったようです。
Amazonでシューズのヒモをうまく処理するグッズを探しているときに、ある物を見つけました。
シューズのヒモを短く切断したあとに端がほつれるのを防ぐため、ゴムチューブを通してヘアードライヤーの熱で炙って締めていくというものです。
そうなんです。このとき初めて靴紐を切断するということに考えが至ったのです。
それは今年の春の頃でした。
早速ゴムチューブを注文して品物を手にしたものの、あまり走っていなかった時期だったし、どれぐらいに切断すればいいのか判断の基準が見つけられなくて実行しませんでした。真剣度が足りなかったようです。
数日前になって、古いランニングシューズを捨てる段になって、やっと試してみることにしました。
さて、何を基準にしてどこで切断するんだ。
最初のうちは、シューズからヒモを全部外して何センチか計ってとか考えていたけど、それは必要ないな。結ぶのに不都合がなくて、結んだあと無駄に垂れ下がっていなければいいわけだ。
たったこれだけのことでも、いざ始めると考えが駆け巡ります。
シューズを履いて、ヒモを結びながらコレぐらいならいいだろうと、適当なところで切断。ちょっと短くしすぎて愛ちゃん結びが結びにくくなってしまいました。第一回目は失敗ということです。
そこで、新調したGEL KAYANOのヒモは何センチなのか計ってみました。
このGEL KAYANOのヒモが絶妙で、ヒモ自体に多少のストレッチ性があって結びやすいのです。生地の織り方が多少のストレッチ性を生み出しているのでしょう。
ちょっと長めですが、結んだあとに地面を引きずるほどの不必要な長さではありません。
シューズを履いた段階で、結ぶ前の紐の長さを計ってみると30cm。ということは25cmから27cmあればちょうどよいということです。
私の場合、指をいっぱいに広げて親指から中指までが22cm。さらに、人差し指、中指、薬指の太さ3本で5cm。22cmと5cmを足して27cmになれば、ちょうどよい具合の長さになるということです。
捨てるシューズのもう片方の靴紐を、メジャーを使わないで指を当てて計測して27cmに切断してみました。
コレで納得の長さにできました。
なんと、ランニングシューズを買ってから2年たって、ようやく使いやすい自分仕様にできたというわけです。
切断したあと、ゴムチューブを差し込んでヘアードライヤーの熱を当てていい具合にゴムチューブが収縮して紐を締めてくれました。
その時、ふと思いつきました。
このヒモって化学繊維でできているじゃないだろうか。ということはライターの火に当てれば溶けて固まるんじゃないか。
ウインドサーフィンのシート類はほぼ化学繊維なので、この方法でシートの切断面がほつれないよう処理しているのに、シューズのヒモには思いつかなかった。
シューズのヒモの切断面をライターの火で炙ってみたら、溶けて固まってからはほつれない仕様にできました。
シューズのヒモの処理に、2年かかってようやくたどり着いたというお話でした。
まず、やってみよう。動いてみよう。それが今回の教訓です。