連休、どうお過ごしでしょうか。
私はもう飽きました。
普段、見ないふりをしてきた場所まで、家具をどけて掃除しています。午後は洗車で疲れ切って、今は入浴後でさっぱりしました。
読書で充実したGW
さて、この連休はどこにも出掛けず、ジョギングもせずに過ごしていますが。掃除以外の時間は、机に向かって勉強をしています。
勉強と言ってもいいくらいに、一冊の本「三色ボールペンで読む日本語」をしゃぶり尽くしています。
最初はとんでもなくでかいと感じたiMacの27インチモニターですが、word文書を2面開いて作業するのにたいそう役立ちます。デュアルモニターでもう一枚モニターがあってもいいくらいです。 このiMacも10年選手になり、新しいOSの対象外になってしまったので、そろそろ買い替えどきかな。
これからの読書方法として、読書ノートをつけることにしたのですが、その体裁も徐々にかたまりつつあります。
新しいことを作り上げていくには、とにかく身体を動かして小さくてもいいから具体的な形を作っていくことです。
芯になる形を作って、手直ししたり、付け加えたりしていけばいいのです。億劫になる気持ちに先立って、小さな作業を繰り返していけばなんとかなります。
今は読解力をつけることを目的にして本を読んだり、ネットで調べたりしているのですが。
読解力というと一般には、本を読んで理解していくことを言うのですが、小中高学校の教育現場では、本の読み方だけでなく、物事を理解したり、人の気持ちを理解したりすることも含んでいるようです。
本を読むという行為は、字面を追うだけの受動的なものだけを指すのではなく、思考するという能動的な行為まで行くつく重要な働きだという捉え方です。
日本人の読解力の低下傾向
OECD(経済協力開発機構)が10年近く前に24カ国に実施した、読解力や数的思考力に関する調査によると、読解力については日本は第一位なんだそうです。
ただし、日本人の3割近くは小学校3〜4年生のレベルにも達していない人がいるようです。
OECDの小学生だけの調査では、読解力の日本の順位が年を追うごとに低下して、子どもの読解力の低下が問題視されているようです。
読書で読解力向上
読解力が低下する原因のひとつとして、読書量が減っていることがあるようです。
読解力が低下すると、読み込む力の低下で他の科目にも影響してきます。読解力というのは本を読み込む力だけでなく、世間の様子を理解することにもつながっているので、事は多方面に影響してくるのです。
読書の方法にも問題が在るようです。
たくさん本を読めばいいというわけではなく、読み込んで自分の思考が働き始めなくてはいけないということのようです。
黙読して字面を追うだけの読書では受動的になってしまうので、それを能動的な思考の行為に変えるためにアンダーラインを引いたり、疑問点に?マークを付けたり、書き込みをしたり、後で図解して思考を整理したり。
そんな読み方をしていくことで読解力が向上するようです。これは「三色ボールペンで読む日本語」で学びました。
知識を仕舞う整理ダンスを作る
読解力を向上させる手頃な方法として、新聞の社説を要約して自分の言葉で書き直すことをするといいようです。なぜ社説なのかというと、文字数が適度だからなので、自分の興味ある記事を要約するのでもいいようです。
わからない用語や出来事は、ネットで検索して調べることで知識が増えていきます。 それを繰り返すことで、徐々に難しい内容の本も読めるようになってくるのです。
最初からニーチェの原作本を読んでも、ちんぷんかんぷんで読む意欲が削がれ興味を失うだけです。最初は平易に書かれた解説本から入門して下地を作り、自分の理解できる言葉の枠を増やしていき、思想の枠組みを作り体系化し、徐々に難しい本に挑戦していくのがいいのでしょう。
例えて言えば、最初にしっかりと整理ダンスを作り、知識を整理して仕舞っていくような手順です。
私が幼い頃、おばあちゃんによく言われました。
「テレビでクイズ番組を一生懸命見れば頭が良くなるから、アニメばかり見ないでクイズ番組を見るようにしなさい。」
はっきり言ってこれは間違いです。おばあちゃん、ごめん。クイズ番組を一生懸命見ても頭は良くなりません。
東大を出てる人がクイズに強いだろうと言われても、これは逆の話しで、東大を出た人が効率よく覚えているだけのことです。
あれ知ってる、これ知ってるというだけでは、ただの雑学博士です。知識が自分の人生に役立ちません。自分の言葉で理解し、体系化していかないと役に立つ知恵に昇華しません。
読解力は本を読み込む力だけでなく、世の中の様子を理解することにもつながることを考えると。GWになってからの人手の多さは、まさに読解力のない人たちゆえの行動だと見ることは、言い過ぎでしょうか。
状況をしっかり見て読解し、自分の行動に役立てる力が必要でしょう。 読解力を鍛えないと、世の中、大変なことになってしまいそうです。