最近、iPadでやっていることといったら、Kindleで本を読んで読書ノートを付けたり、Dマガジンで雑誌を読んだり、Frescoで落書きしたりといったところです。
最近、毎日チェックしているのがPinterestというアプリです。写真や絵を見るのですが、本来の目的はアイデアを発見するツールということです。
料理レシピや旅行、自分の好きな画像を登録していってアイデアを発見するということらしいです。私は絵柄のアイデアというか、なぞって線画を描いてFrescoでぬり絵をする題材を探しています。
絵心があるわけでもないのでFrescoで人さまに誇れるような絵など描けませんが、最近ずっと練習しているのがテクスチャーを描く練習です。
自然なグラデーション、空の雲、土壁、コンクリート壁、サビた鉄の板、雨でぬれた道路の反射、葉の上の水滴、などです。ひとつずつの素材を描く練習をひたすらやっています。
Frescoでは、何百種類ものブラシが用意されていますが、ブラシ1本で本物の絵筆のような描き分けはちょっと難しいかな。少なくとも私には無理です。この辺でFrescoを使いこなすことに挫折してしまう人も多いかもしれません。
そもそも鉛筆のようなAppleペンシルで、筆のような使い方なんてできるわけないんです。それを補うために何百種類ものブラシが用意されているし、ブラシの太さやインクの出方、にじみ方を調整したりするのですが、とにかくどのブラシをどう使うか慣れて使いこなすしかありません。
Frescoが使えるようになるには、ブラシを使いこなすのがキモだなと考えたので、素材の質感を出す練習をすることにしました。
ようやくできるようになったのが雲の絵です。あれこれブラシを試したんですが、「煙」というブラシがあってこれで雲の質感を出せるようになりました。
影をつけて立体感を出したり。影といっても自然に見えるようにするのに苦労しました。さらに赤く染まった夕焼雲や秋のすじ雲なども練習中です。
空を見上げながら雲を観察して、色の付き具合や影の付き方をじっくり見ることが多くなりました。
今までは景色を見るのでも、全体をざっくり見て綺麗だなとか感じていただけですが。Frescoで絵を描くようになってから、色の付き具合や影の付き方だけで物を見ることを覚えました。
それが自分にとって何の意味があるのかわかりませんが、少なくとも今までの自分がもっていなかった感性を獲得したような気がします。
本を読んだり映画を観たりすることでも新しい見方は得られますが、実体験で得るものは貴重です。空の雲が描けるようになっただけでも、一冊の本を読み切って何かを得たような気にさせてくれます。