本棚から昔読んだメモ術の本がみつかりました。
1989年発売の「知的メモ術入門」です。いまから35年前、私がまだ30代前半の頃に読んだ本です。
古い本は売却したり捨てたりして処分したのですが、何かの記念や後で読むかもしれないと思えた本は取ってあります。
何かの記念と言ったら高校2年の時に読んだ、武者小路実篤の「友情」があります。50年前の文庫本です。
今から読むことは無いんですが、本を読むことを覚えた最初の本だったので当時の文庫本をとってあります。
「知的メモ術入門」を、もう一度読んでみようと本を開いてみました。
アンダーラインを引いたり付箋紙を張り付けたりしているのですが、今となっては記憶はありません。
なぜ、メモを取ることが重要なのかについてを説明した内容なんですが、これを読んだ後にメモを頻繁に取るようになったかな。でも、人に比べればノートへの記録は良く取っていた方かもしれません。
当時は、個人でワープロ専用機を持ち始めた頃でしょうか。インターネットなんて想像することさえできません。パソコンで通販が出来るなんて誰が考えたでしょう。
本を買うのももちろん書店です。「知的メモ術入門」のアドバイスでは、本との出会いは一瞬です、書店では並べられる本に限りがあります。後でと言わずすぐに買いましょう。なんてありました。
懐かしいのは情報の整理に「情報カード」を使うことです。横127mm×縦75mmの大きさの用紙に、新聞や書籍の気になる点や要約を書き込んでいくのです。
それを木箱に保管して、必要に応じて抜き出して参考にする。
私も少しやりました。木箱までは買わなかったけど、十数枚のカードを作ったきり終わりました。継続しなかったんですね。
驚いたことに、今でもこの規格の用紙は結構な種類が販売されているようです。需要があるということですよね。
パソコンを使えばWordで検索できる情報ストックは出来そうですが、手書きを重視すると使う価値ありということなのかな。情報カードをバレットジャーナルに取り入れてみるのも面白そうだな。
一通り読んでみました。この本については特に詳しい読書ノートは作りませんが、5行読書メモは書いておくことにします。
35年前の本を読んで、あれこれ妄想が膨らみました。正直、今の自分にとってこの本の内容で参考になる点はありません。
ただし、35年前の自分にとっては重要な情報だったんだと思います。アンダーラインの量が多く、メモを書き込んでいたり、かなり気を入れて読んでいたようですから。
今回懐かしく読み返して、当時とは異なる位置にアンダーラインを引いたりしました。ここはなんでアンダーラインを引いたのかな。などなど、そういう点で妄想が膨らみました。このように妄想が膨らむのは、なかなかいい本ということかな。妄想と言うか、思考が次々に展開されたということです。
この本は、また本棚に戻しておくことにしました。