残念ながら明日土曜日は冷たい雨の予報。
釣りに行く予定してたけど、南方に低気圧があって
南房総は荒れ模様なので次週に予定変更。
じゃ、ウインドサーフィン行くかと思ってみたものの
昼前から雨もやんで来るだろうけど日差しが無いと寒いから
やっぱりやめとこう。
こういう日はインドアでのんびりするのがいい。
さて、今朝の通勤電車、本日は右に老人、左に高校生で
何事もなく静かに時が流れていった。いつも通りに朝刊を読む。
今日の朝刊は読み所満載。
一面トップは国内の家電・電子機器のシェアについて。
3月の大震災やタイの洪水で製造に支障をきたし
シェアが入れ替わったりしている。
この記事は裏の社説にもつながっている。社説は自動車業界について。
「日本車の巻き返しには自己変革が必要」の見出しだ。
米国の2011年カーオブザイヤーは韓国の現代自動車が受賞した。
日本の自動車会社は3月の大震災やタイの洪水で
製造に支障をきたし世界販売が落ちた。
じゃ、今年になったら巻き返しなるのかというと、
そんな甘くは無いぞと言う。
韓国メーカーは日本車を徹底的に研究して新車開発にいかし、
それが今回の受賞につながる高品質なクルマを作りあげた。
単に安いというだけで売れているわけではないのだ。
最近では高品質なクルマのランクに韓国車が何車も名を連ねている。
日本メーカーも研究を怠ってはいけない。といった社説内容だ
数日前から始まった一面特集は「ニッポンの企業力」だ。
今日の内容はまずオリンパスの話題から。
経営陣の不祥事を取り上げているのではなく好調な本業の話題だ。
世界シェア7割を持つというオリンパスの内視鏡が
なぜここまで支持されるのか。
機械の性能のみならず現場の医師の要望を取り入れた
迅速な対応への評価が高いゆえだ。
財務諸表に乗らない「見えない資産」をもっている。という。
これを受けて今日一番の名文がこれだ。
「製造業の強さを語るとき、ものを作る力に目を奪われがちだ。しかし現代のグローバルビジネスではものを生かす仕組みが決め手になる事が多い。すぐれた仕組みはものの価値を何倍にも引き上げるからだ。」
この文章気に入った。
CDを開発したソニーがレコード業界の反発を受けながら
巨匠カラヤンの協力のもと普及を進めたこと、
コマツは建設機械にGPSを利用した通信機能を持たせ
建機の位置や稼働状況を把握するシステムをつくっていること、
このように物を生かす仕組みは日本企業が得意としてきたはずなのに、
最近ではアメリカ企業にお株を奪われている。
アップルコンピュータのiPodやiTuneによる音楽配信システム。
アップルやグーグルが進めているネットテレビ。
テレビを薄くしたり小さくしたりすることに血眼になるのではなく、
ものを生かす仕組みの構築を目指さなければ行く末はない。
と日本企業を激励している。
社説の言う「巻き返しには自己変革が必要」がそのまま当てはまる。
家電など韓国や中国のメーカーに追い上げられ、
グローバルな仕組みは米国に仕切られ。日本の行く末はいかに。
そうは言うものの、その一方で家電やハイテク機器の製造で世界を
席巻しつつある韓国、中国、台湾に対して貿易黒字を出しているのは
世界ひろしといえども日本だけという話を聞いたこともある。
本で読んだのかな。
精密部品や金型など主幹部分を日本が抑えている。
また特許使用料の黒字も大きいということだ。
小さな世界に閉じこもって安閑としていると気がついたときには
一気に追い上げられているなんてことも。
グローバルな視点をもち常に自己変革を怠らないことが求められるという。
言葉では簡単に自己変革と言うが現実には難しいことだ。
一面をひらくと販売台数トップに返り咲いたGMと、
デジタル対応に後れをとって倒産に追い込まれたコダックが
今のアメリカの象徴として対比して報じられている。
デジタルカメラを世界一番に開発したのがコダックなのに
デジタル対応で遅れをとるという何かの判断ミスがあったのだろう。
まさに自己変革を怠ったが故なのか。
目を下にやると新刊本の広告
「官報複合体、権力と一体化する新聞の大罪」が大きく載っている。
著者は元日経新聞記者とある。
紹介されている内容を見ると
「業者が喜ぶ情報満載の日経記事、
ホリエモンの反論を報じなかった大新聞、
主要メディアが簡単に手放せない利権、
リーク依存症の日本の大新聞・・・」
このへんの話は上杉隆氏の本や話でよく聞くので、
その上塗りのようであまり興味のわかないかな。
ただ今日の朝刊記事があまりにひとつの方向に揃っていたので、
新聞の客観性をどうなんだろうとニヤリとしてしまった。
さらに次のページを見ていくと。
「春節の中国人客、大幅増加見通し」
海外からの旅行客は昨年の大震災で大幅に減ったが、
中国からの来日客は昨年11月に前年を上回るまで回復したという。
日本への旅行人気が高いそうだ。
地方版を見ると埼玉の話題でいくつか目についた。
埼玉県立近代美術館に黒川紀章氏のオブジェが飾られたとか。
全国の美術館巡りをしている知人の話だと
この埼玉近代美術館は建物自体が出色の出来だとか。
埼玉に住んでいるならぜひ一度は見に行くべきだと正された事がある。
と何年か前に言われたことを思い出した。
うちから2つ先の北浦和駅下車だからいつか行ってみよう。
次の記事は「大宮エキュートや銀座三越でミニ盆栽の販売会、
4千円程度からと手ごろな価格」
大宮には盆栽町という一角があって古くから盆栽作りが盛んらしい。
特に盆栽の趣味はないけど、今日の社説のように自己変革は個人にも
必要だろうから興味ないことにも一考傾けなくてはいけないかな。
長くなってしまった。ああ、今日の日経朝刊おもしろかった。