小学、中学と夏休みの宿題に読書感想文があった。当時は課題図書なんてのはなくて自分で本を選んでいたけど、この本選びが大変だった。近くの街の小さな本屋へ行って文庫本あたりを選ぶんだけど、本を読む趣味なんてなかったからどれにしたらいいのか見当も付かない。
とにかく薄くてすぐ読み終えそうなのを選ぶんだけど、一度はデカルトの「方法序説」なんてのを買ってしまったことがある。最薄の本だったけど難解すぎて1ページの半分どころか2,3行も読めなかった。
その一方、面白くて読みふけったのが「マナスル登頂記」だ。これは夏休みの宿題として読書感想文を書くのにふさわしいタイプの本だったな。いくつの時だったかジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を選んだことがある。
- 作者: ジュール・ヴェルヌ,朝比奈弘治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/02/17
- メディア: 文庫
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このSF小説にどんな感想文を付けたのか覚えていないけど。空想の世界に思いをはせ本が好きになるきっかけになった。夏休みの課題図書を読んで本を読む楽しさを覚えると良いのだけど。
もし「地底旅行」を読むのなら挿絵が原典と同じ物を使っている岩波文庫版がおすすめです。