おすすめの本はドストエフスキーの「罪と罰」。
なにーーー。今時こんな本をおすすめで紹介するなんて。
なんてヤツだ。と思われるでしょう。
だからこそあえて紹介しておきた。たぶん読む人少ないだろうから。
なんだか哲学めいた難しい題名に敬遠してしまうでしょう。
しかも極めて馴染みのないロシア文学。
本も分厚いし。
ドストエフスキー、舌咬むよな著者名。
読まない条件揃いすぎ。手にとってながめる気にもならない。
だからこそおすすめしたいんです。
ボクがこの本を読んだのは高校3年生の頃。
定番の世界名作文学に上げられるような作品だから
読んでみるかと文庫本を購入。
額にしわを寄せてどうせ何だか分からなくて
すぐに読み止めるだろうと思っていたら。
とにかく面白くて引き込まれてしまった。
サスペンスものと思ってもらえればいい。
殺人犯の心理描写に手に汗握る思いをしなが読んだ。
どこの出版社でも文庫本が出ているので気に入った装丁のものを選んで
エィと思いきって買ってしまってください。
ただ一言だけ言っておくとボクは全部読んでません。
終わりの方になると宗教的な話しになって理解できなくなってしまったんです。
そのとき思ったんです。
海外の文学を理解するためには宗教を理解しないとダメなんだな。
じゃ読んでもしょうがないじゃないかと思うのは早合点。
欧米モノを理解するのに宗教であったり
その民族の伝統文化への理解が必要なんだという
まるで文化人類学の真髄を高校3年の時に自分で思い浮かべたんだから。
これ、とっても大事なこと。
本を読むからこそ思い浮かべられたんだから。
本の世界から発想がスパークしてとめどなく広がっていく。
きっとキミの頭をスパークさせてくれる本です。