先週土曜日、逗子に向かう電車の中で日経新聞を読んでいたら、
親子スクールというコーナーで分数の割り算について、
何で割り算なのに分母と分子を掛ける計算をするのか、について解説があった。
内容に興味はなかったので記事は読まなかったけど、分数の割り算ってアレは一体何だったんだろう、と言う思いに駆られてしばし夢想していた。
よく聞く話に、数学の関数や微分積分が社会に出て何の役に立つのかという話。
論理思考を身につける頭の訓練だと思えば良いんであって、何の役に立つとかの範疇に入れる話じゃないじゃないかな。分数の割り算もその線で受け入れれば良いのかな。
それよりも思い出すのは小学校の時の植木算の計算だ。
50年近く前の話だから、今でも植木算っていうのかネットで検索してみたら、立派な解説がいくつもあった。
電柱が1m間隔で一直線に5本たっています。一番右と一番左の電柱は何m離れているでしょう。と言うやつだ。
小学生のボクは1m×5本で5mと答えを出した。
ブー、違います。
はい他の人の答えは。
そうですね4mですね。
自信満々答えただけに意気消沈。
あれ以来手を挙げなくなったかもしれない。
先生が黒板に式を書いて説明してくれたが、ボクは納得いかなかった。
(5本−1)×1m=4m
と書かれていたが、そのマイナス1って何だかわからなかった。
なんで1を引くんですかと質問したら。
手を出して見てみろ。
指が5本あるが隙間は4つだろう。
だから1引くんだ。
分かるだろう。
ボクが何をわからないかというと、降ってわいたような1という数字の意味が分からない。なんで1を引くんですかと質問しても、数えれば分かるだろうとしか答えてくれない。
じゃ、電柱が100本あったらどうやって数えるんですか。
そう覚えればいいだけだというばかり。
ずいぶん七面倒臭い子供だったんだな。
分数の割り算から、ずいぶん遠い彼方まで懐かしい思いに行き着いたもんだ。
それにしても、
なぜ1を引くのかうまく説明できる人っているんだろうか。