用意した食材は、タラコ、ウインナー。先日紹介した雑誌やウエブ「燻製記」で紹介されていた食材で、事前の下ごしらえがいらないのでまずこれからやってみた。ウインナーは燻製処理がされている茶色のものではなく、白いものを選んだ。
結果から見ていただきましょうか。左がウインナーで、右にあるのが唐揚げに見えるものもあるけどタラコ。何だか焦げただけじゃない。味は網の上で焼いて焦げちゃったっていう感じ。何でこうなったかお話ししましょう。
スモーカーを組み立て熱源にするカセットコンロの上に乗っける。食材を網の上に乗せる。金物の皿の上に桜のチップをひとつかみ入れてコンロに火をつける。本で読んだ100度にするの文字を思い出して100度にすればいいんだろうとスモーカー上部に差し込んだ温度計を見る。
数十秒もすると100度になる。燻製作りの温度は必ずしも100度というわけではなく、60度ぐらいの温度ですることもある。そんな細かいことは今回はいいんだ。とにかくやってみる。
100度になったけど煙が出てこない。煙がもくもく出てきて火事と間違われやしないかと想像していたのに、こんなもんなんだろうか。皿の上のチップも黒ずむこともなく入れた当初と同じ色。チップが炭のようになっている写真を見たことがある。それとずいぶん違う。
燻製作りをしている真っ最中の写真を見たことがないので煙がもくもく出てくるのかどうかも分からない。時間をおけばくすぶってくるのかと10分待つ、15分待つも一向に変化なし。放っておくと温度計が100度を超えて120度ぐらいになってしまう。コンロの火力スイッチを絞って中火より弱くしないとすぐに100度を超えてしまう。スモーカーの蓋を開けて温度調整する。チップの色も一向に変化なし。
火が弱すぎて煙が出てこないのかな。食材を見ると特に焦げた様子もないので、温度を無視して火を強めてみることにした。しばらくすると煙が出てきた。数分もすると煙がもくもく。温度計の針は140度を超えている。ウインナーから油が出てきて下の火に落ちてジューと音がする。きっとこれでいいんだろう。この段階で火をつけてから20分ぐらいたっている。
それからほんの数分。突然、ボッと音がしてチップに火がついた。火がついたら失敗だと書いてあった。じゃ、コレ失敗かと思いながら出来上がった燻製を入れる予定でいた皿をかぶせて火を消した。
この間数十秒。ウインナーが焦げてしまった。タラコの方はウイナーより上段の網に乗せておいたので焦げることはなかった。
スモーカーの説明書を読むとチップが燃えないよう火は中火にしてくださいとあるが、中火だとチップが焦げてこなくて煙が出ない。そんなに煙がもくもく出てくるものではないんだろうか。全然分からない。ネットで調べてみよう。
初挑戦の燻製作りは失敗に終わった。タラコはお茶漬けにすれば十分美味しく食べられるけど、焦げたウインナーはまずい。これからしばらく実験を繰り返すだろうけど、食材は少なめにして試すことにしよう。