走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

今週のお題:「大人になったと感じたとき」

19歳で車の免許を取って数ヶ月、
家の車で助手席にはおやじさんが指導役で乗っていたとき。

一時停止の標識を見ながら車が来ないのを確認して本線に進入した途端、
陰に隠れていた(?)警官に手招きされて脇の道に誘導された。

パトカーに乗るよう促され、
なんで呼び止められたのか分かりますよね。
と優しく問いただされ、ハイと返事。
一時停止をしっかり止まらず
トロトロと低速で動きながら本線に入っていったからだ。

免許証を渡し内容を記入され、
警官から「なに、今年免許とったばかりで、明日誕生日なんだ、それも20歳か」
そうなんだ、二十歳の誕生日の前日に初違反でキップを切られる。
「運が悪かったと言うより、事故に遭わないための教訓だと思ってください」
と諭された。


後日、友達には初違反でつかまっちゃったよなんて、
なんだか自慢げに話していたな。大人の仲間入りをした気分だった。
車を運転する楽しさばかり先走っていたけど、
いったん事故を起こせば責任を果たさなければならない。
今までの子供の世界から大人の世界へ飛び出していたようで、
ちょっと怖い気もした。


何十年もたった今でも、そのときのことは忘れない。
一時停止の標識では必ず一旦停止している。ふっと思う。
あのとき警官に諭されたことをいつまでも覚えているのは、
もしかすると
その瞬間はまだ子供だったから素直に聞き入れられたのかもしれない。

そして次の瞬間に車を通じて社会と接し、
果たさなければならない責任を感じ大人への扉を開いていったのかもしれない。