あちこち病院通いをしている母に付き添って、マイナ保険証を使ってみました。
早いうちに慣れておいた方がいいだろうと、せっかくの機会なのでこれから通う病院ではすべてマイナ保険証を使うことにしました。
来月12月2日から、マイナ保険証しか使えないと勘違いしている方もいるようです。来月12月2日からは従来の紙の保険証は、新しく更新されないということです。
今持っている紙の保険証は有効期限まで使えます。だからと言って先延ばしするより、早い段階で慣れた方がいいでしょう。
政府の方針にあらがったって、大したメリットもないでしょうに。私はそんなふうに考えるタイプなのでさっさと通過しておきます。
カード券面上に「マイナンバーカード」とは一言も書いてないんですよね。法律上の名称は「個人番号カード」で、マイナンバーカードは通称ということです。
用語が統一されていない案内文書なんかを、会社で作ったら怒られるでしょうが。私だったら怒ってやり直しさせるけどね。最近はそういう人いないのかな。日本人の仕事が劣化しないことを祈るしかないです。
読み取り機器には、丁寧な手順が示されるので落ち着いて処理すれば何ら問題ないのですが。駅の券売機で切符を買うより簡単ですが、母には無理でした。
本人確認をするのでも、2015年に作成したマイナンバーカードなのでカードの顔写真からだいぶ変化しています。顔認証は不可能なので暗証番号を使いました。
暗証番号を入力する画面に、私でもドキッとする文章が書いてありました。
「入力を間違えるとカードがロックされます。」と書いてあるんです。
私が代わりにすべての入力をしたのですが、かなり気を使いました。
入力も物理キーではないので、指が画面上の別の番号に触れたらと思うとかなり緊張しました。画面に表示される番号ボタンもランダムに位置が変わるようです。
その場でロックされたらどういうことになるのかわかりませんが、これはかなりハードルが高いです。
窓口での大混乱が予想されます。
大事なのは受付窓口でのサポート体制をいかに作るかでしょう。高齢者にはどうにも対応できないでしょうね。
来年3月24日からは、運転免許証のマイナカードとの一体化も始まるようです。こちらは警視庁が免許制度の運用上、マイナ免許証一本化だと不都合があると突っ張って、現状の運転免許証だけの保有でも認められるようです。
そう考えると、マイナ保険証が使いにくいのは医療制度にかかわる方の怠慢ということにならないかい。制度設計に物申す立場にあるのは、厚労省なのかどこぞの医療団体なのかわかりませんが。
運用間際になって窓口が混乱するだの、廃業を余儀なくされる医院があるだの、人ごとのようなことを言ってないで運用担当者が動かないでどうするのよ。
自分のメリットうんぬんより、役所関係の仕事の効率化に役立つのならマイナンバーカード大いに推進していただいて結構です。
運用間際になって、マイナ保険証を取り消すとか、そんな面倒な年寄りにはなりたくないな。
ちなみに、マイナンバーカードを紛失したら、24時間対応の電話番号に連絡して一時停止処理をするようです。
電話番号を別に控えておいた方がいいですね。上手に運用するための自分の準備は滞りなくしておきましょう。