認知症で入院していた父が急性肺炎で亡くなり、四十九日法要も済ませました。
区役所や年金事務所への様々な届け出で忙しい日が続きました。インターネットで検索すると人が亡くなった後の必要な届け出など、行うべきことの解説があるので参考にできて大変助かりました。
役所関係の届け出で役に立ったのがマイナンバーカードです。
カード面には「個人番号カード」と記載されていて「マイナンバーカード」とは書いてない。こういうのって名称を統一しないと誤解されるんだよな。
あまりメリットを感じないということで、マイナンバーカードを持っていない人が大変多いそうです。
会社勤めだと年金でも健康保険でも会社で処理してくれるので、差っ引かれる金額の多さを嘆くことだけですが。
ところが、会社組織から外れて個人になると、全部自分で処理しなければならず面倒臭さいことこの上ない。
マイナンバーカードがあることで、自分の情報を役所で紐づけして管理してくれていると思えばいいんでしょうね。
特に今回のように人が亡くなった後の届け出や抹消処理は、2週間から1ヶ月以内に処理しなければならないこともあります。
マイナンバーカードで個人の情報が紐づけされているからなのか、年金関係の処理がとても楽に行えました。
遺族年金の申請を行うにも、マイナンバーカードがあると提出する資料がだいぶ省かれます。自分で新たに取得したのは戸籍謄本だけでした。
戸籍謄本も近所にある区役所の出張所で簡単に取得できます。年金処理用ということで料金も無料でした。
我が家ではマイナンバーカード制度が始まって、すぐに全員がカードを取得しました。
A4紙を張り合わせて壁に貼り、無地背景を作ってデジカメで全員の写真を撮り、パソコンで大きさを調整してインクジェットプリンターで写真用紙に印刷し、申請書を提出しました。
ここまでは簡単にできるんですが、カードを受け取るときが面倒でした。
会社の休みをとって、年老いた両親を車に乗せ区役所に出向きました。
カードを受け取る前に、タブレット端末に暗証番号の登録を行います。パソコンもスマホも触ったことがない年寄りにとって、タブレット端末に触れること自体意味不明のことでした。
役所の方の了解をもらって、多くの部分を私が手伝って処理しました。
それ以後、役所への提出文書にはマイナンバーを登録していきました。
若い方や会社勤めの方には、メリットは感じないかもしれませんが、自分のためというより年老いたお父さんやお母さんのために登録しておいてあげるといいですよ。
人が亡くなったときこそ便利だよ。なんてゆめゆめ申しません。その辺はお察しください。