走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

日曜日:思い出のドライバー

今週から花粉症の症状がきつくなってきました。ちょっとコンビニに行ってきても、くしゃみ鼻水に加え倦怠感が半端ない。

とてもじゃないけど走りに行くことなどできません。これから2ヶ月は我慢の日が続きます。

 

認知症で入院している父の使っていた工具類を整理していたら、私が小学3,4年生ごろに見かけたドライバーを見つけました。

f:id:up2t-skmt:20200204162552j:plain

 

コケシのような独特の形をした品物なのでよく覚えているのです。

 

父は日曜大工のほか、真空管を使ったラジオを作るのが趣味でした。休みのたびに真空管や他の部品を買い求めに秋葉原の電気街に出かけていました。

たまには連れて行ってもらったこともありますが、わけも分からずちっとも楽しくなかったけど。

 

そんなわけで電気関係にはめっぽう強かった父ですが、私はその血を引くことはありませんでした。

小学校の高学年の頃、行きつけのプラモデル屋で鉱石ラジの組み立てセットを買うぐらいでした。30分もしないで組み立てられるものですが、音が出なくて困っていたら父が直してくれました。

結局父の手助けが必要になることに、悔しくもありました。

 

鉱石ラジオはスピーカーが付いていないので、イヤフォンで聞いていました。夜になると布団に潜って深夜放送を聞き始めました。

TBSラジオのパックインミュージックがお気に入りで、特になっちゃんチャコちゃんの木曜パックは聞き逃しません。

 

中学生になったときの誕生日には、ソニーのトランジスターラジオを買ってもらいました。手に乗るほど小さなものですが、スピーカーが付いていたので枕元で聞いていたら、隣で寝ていた弟がうるさいというので、結局布団に潜り込んでイヤフォンで聞くことになってしまいました。

 

ドライバー一本で、いろいろなことを思い出しました。まるでタイムマシーンの道具のようです。

思い出の品とかに興味がなくて、なんでもすぐに捨てしまうので怒られることもあるのですが、このドライバーは捨てる理由もないので道具箱に戻しました。

サビが付いていたけど、長い年月に重ねてきたものなのかもしれないと汚れたまま戻しました。

 

このドライバーへの思い出は、私にしかありません。私が命を終えた後に誰かが捨ててくれればいいのです。