好天が続いています。
きょうもウォーキングに行ってきました。
ウォーキングのレポートはいずれまた。
「バカでも資産1億円」杉村太蔵著を読み終わったので、一言二言書いてみます。
どこか気になる存在
まあ、何ともふざけた書名です。
昔、「サルでもわかる……」と言った書名の本がいくつかありましたが、人を小バカにした書名に気分悪くなって手にとって内容を確認する気にもなりませんでした。
「バカでも資産1億円」…..なんとも軽薄な内容を想像させる書名ですが内容はさにあらず。杉村氏が女性セブンに連載した「バカの作法 ― 僕の人生の儲け方」に加筆したものとのことですが、こちらの書名の方がピッタリするかも。
杉村氏といえば、アベノミクスに乗って株でしこたま稼いでジャガーを買った、なんて話を何処かで読んだこと有ります。
やっかみ半分、そんなやつの本読んでもしょうがいないや、と思いつつも、杉村氏ってどこか気になる存在です。
議員でもなくなった今、なんでこの人を未だにテレビ番組で見かけるのか。どこか憎めない存在の杉村氏の本を読んでみたくなりました。
人となりが分かる
衆議院議員初当選の前は外資系証券会社に勤務していた杉村氏だけに、全編株投資のテクニック本かと思ったら、スポーツ推薦で入学した大学を中退した後の掃除のアルバイトから議員を経て、タレント活動をするまでの経験談です。
投資手法については、最終章にちょこっと書かれているだけ。
本全体を通して感じたことは、この人はきっと人間が大好きなんだろうな。 テレビでのコメントも言い過ぎず、ユーモアを交えながらも決して的を外さず、時には模範的な返答をする。その根底にあるのが、物事への好奇心と真摯な態度、そして人間大好きな性格のように思えます。
好感の持てる人
所々でこの逸話は出来過ぎていないかな。と思うことも有りますが、要は、読者として自分の心に響くものがあるかどうかです。
決して平坦な道を歩んできたわけでもないようですが、苦労話を辛い思いなど感じさせずに、教訓めいた押し付けがましさもなく、前向きに生きてきたことは好感をもって読めます。読んでいて何かのインスピレーションが湧くならそれは良い本です。
安心の読後感
どうしても読んだほうが良いとか、勉強になるとかの本ではありませんが、杉村太蔵ってどこか憎めないんだよなと思っているのなら読んでみると良いです。
なんで憎めないのか分かるような気がします。 本の半分も読まないうちに、すっかり杉村ファンになって応援する気持ちになっていました。
テレビで姿を見かけなくなったとしても、きっとこの方はたくましく生きていくんだろうな。と、何か安心する読後感でした。