走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

土曜日:6年目と10年目

東日本大震災から6年目の今日。

報道番組では震災復興の様子を伝えていた。
自分の気持としては少し風化し始めていたので、改めてあの日の思いが蘇った。

 

地震の夜、電車も止まり会社で一泊することになった。

会社の机の下にダンボールを引いて、ひざ掛けをかぶって寒さをしのいでいた。
書庫が余震で揺れてカタカタ音を立てていた。

「まだ揺れてるね」と言葉を掛け合いながら、気持ちを共有できる人たちが回りにいるだけでも心が休んだ。

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(写真はpixabayからお借りしました、今夜はこんなに満月じゃありませんけど......)

今夜はきれいな月が出ています。
あの日もこんな月夜だったんだろうか。

 

あと4時間で10年達成

さて、10年目の方はまったく自分の記念日だ。

2007年3月12日(月)から始めた禁煙が間もなく10年目を迎えようとしている。

あと4時間、手元に煙草があるわけでもないし、吸いたい気持ちも全く無いので何事もなく10年を迎えることが出来るでしょう。

 

あっけなく禁煙開始

2007年3月12日(火)禁煙開始の日。

もともと気管支が弱くてしょっちゅう風邪を引いていたが、タバコをやめようと思ったことは一度もなかった。

喫煙最後の日となった3月11日も、風邪気味で咳をしながら会社の喫煙室に向かった。火を付けて最初の一服二服までは吸えるが途中で咳き込む。たいしてうまくもないのに無理に吸っているような気になってきた。

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(写真はpixabayからお借りしました、灰皿の周りはいつも汚れていたな.....)

バカバカしいな。
やめちゃおうかな。
やめちゃおう。

あっさり決心してしまった。
半分も吸っていないタバコを捨てて、席に戻り、インターネットで禁煙方法と打ち込んで検索してみた。

夕方の4時過ぎから、この日は仕事そっちのけで禁煙方法を探していた。 そして、帰宅時にニコレットを買って早速使い始めた。

ニコレットを食べながらインターネットで仕入れた情報から、禁煙に関する本を片っ端から読んで自分の脳に「タバコを吸うのはバカだ」と洗脳するのが良いのだろうとamazonで片っ端から本を注文した。

そして翌日の3月12日から禁煙が始まった。

 

ニコチンがほしいだけ

一番つらかったのは、禁煙を始めた同じ週の金曜日の飲み会だ。

これもなんとかニコレットでかわしてこれが自信に繋がった。そしてわかったのだ。タバコを吸うのは煙がほしいのではなくニコチンが欲しいのだ。気管支に害のある煙を吸わないでニコレットでニコチン補給していればいいじゃないか。

ただしひとつ大問題がある。ニコレットはタバコより高いのだ。ニコレットの説明書にも3ヶ月程度で服用を止めるようにしないと、ニコチン依存症になってしまいます。とある。

それから3ヶ月たってもニコレットはやめられない。タバコ吸うより良いじゃないかとニコレットは好きに食べていたが財布には厳しい。

 

4ヶ月を過ぎたある日曜日、相変わらずニコレットがやめられない。やけになって好きなだけ食べてやると、続けざまに10粒ぐらい食べていたら、オェーとなった。それっきりニコレットも欲しくなくなった。

荒療治が効いたのか何だか。

 

健康に歳を取りたい

身近にいる人でもタバコがやめられない、オレは止める気なんかないんだ、吸う権利があるんだという人にはやんわりこう言うことにしている。

「自分の健康問題として考えてやめたほうがいい。癌なんて究極の病気を持ち出すんじゃなくて、タバコ吸ったら100m全力で走れないでしょ。やっぱり呼吸器系に悪影響あるんだから。少なくとも健康だけは維持して歳取った方がいいって。」

 

最近の禁煙問題を見て、つくづく禁煙してよかったと思う今日このごろ。

やけになってニコレット10粒ヤケ食いして、オェーとなったあの日を懐かしく思い出す。