両軸リールによる遠投カゴ釣り、練習行ってきました。
高気圧に覆われ、波もなく穏やかな海。
風は東からの5mほどの予想。
ここ南房総では南西の風が強くなると波が上がってくるので危険。
東なら大丈夫でしょう。
5月になると日の出時間も4時半。
日の出の1時間前に磯に入るとなると逆算して家を深夜0時に出発。
と言う事は23時に起きなくては。
金曜の夜帰宅してから夕飯食べて入浴して、さっさと布団に入って22時。ほとんど寝る時間ないじゃないか。
で、殆ど寝ませんでした。布団に入ったものの寝付けなくて、うとうとしたところで目覚ましが鳴り、まだ寝てたい誘惑を振り切るのに5分かかって、それでも0時には荷物を積込み予定より15分遅れで出発。
結局、3時過ぎには現地着。
残念ながら予定していた磯には釣り人の姿で入れず、次の候補地へ。
通い慣れた野島埼灯台西側の磯に入る。
ガーデン下やフローラルホール下はすでに明かりが見えて人の気配。
人気のない場所に入る。こちらはだれもいない人気の無い磯だ。
そうはいっても、今日の第2候補の磯だ。
遠投の練習なので投げやすくてだれもいない所が良い。
仕掛けがどこに飛んでいく変わらないので一人で練習したい。
釣れるとかどうかは気にしていないが、アタリの感覚も味わいたいから釣れてくれるといいんだけど。
カゴ釣りは仕掛けが複雑なのでこれでいいのか自信がない。根掛かりしたり大型の魚がかかったら仕掛けごと持って行かれたり心配もあるけど経験するしかない。迷いながらも準備完了。
いつも使っているスピニングリールは左手巻きだが、このアブガルシアの両軸リールは右手巻。
左手巻きが全く無い訳ではないが、アブガルシア社のなんとか記念とかで特別作っただけで市販品はほとんど手に入らない。値段も1万円以上高いのでここは右手巻きに慣れるしかないとこのリールを購入。
緊張する中、まず第一投。どの程度の力を入れて投げるのかまだ加減が分かっていないので、軽く振り抜く程度に投げる。
足元をしっかり確認して竿を右肩の後ろまで振りかぶり投げる。
ブレーキを強めにかけたせいか10mぐらいしか飛ばない。
仕掛けが着水するのに合わせて親指でスプールを止めるのを忘れたけど、運良くブレーキを強めに設定していたのでバックラッシュしなくて済んだ。
何投か投げて親指でブレーキをかける手順が出来るようになってから徐々にブレーキを弱めに設定しなおして遠くまで飛ぶようにした。
2回目の挑戦となる今回は少しは投げられるようになったけど方向が定まらない。
コマセを入れないで投げる練習だけ何度もしてみた。スプールから指を離すタイミングであったり、ロッドを振り抜く力加減であったり、自分なりの練習を試みた。
着水するときの親指ブレーキも出来るようになって、軽いバックラッシュは何度かあったけど致命的なミスはなかったので、コマセを入れて投げてみる。重さがずいぶん違うので加減が変わる。
何投目かにやってしまった。まだまだやる気満々なのでチャランボの竿受けに置いてじっくりほぐすことにした。
仕掛けはラインを引っ張ってきて目の前に置いておいた。少しづつほぐれてきたとき目の前のウキが海中に引き込まれたように見えた。
根掛かりしたのかとラインを手で引っ張ってみると魚の引きがある。何でこんな時に釣れちゃうんだか。リールは巻けないので手でラインを巻き取りながら魚を確認してみるとどうやらアイゴのようだ。4号竿に6号の道糸と4号のハリスなので25cm程のアイゴをらくらく抜き上げる。
それから10分ほどラインブレイクとの葛藤が続く。イラッとしておもいっきり引っ張ったらスプールがクルクル回る、そうか時には力を入れてみるのもいいんだ。実地でひとつ学んで程なくラインは解けた。
それからも投げの練習を続ける。
100mなんて飛ばない。家に帰ってからグーグルマップで確認してみると25mほどしか飛ばせなかった。
50mいったかと思ったのも35m飛んだ程度だ。100mは遥か彼方だ。
バックラッシュも何度かあった。とにかく一日中練習するつもりでいたから、ラインを途中で切断して仕掛けを作り直したりして続けた。
何度飛ばしても35m程度しか飛ばない。ブレーキをほとんど掛けないで着水時の親指ブレーキだけにしてみてもうまくいかない。重い竿に慣れない右巻きリールで疲れてきた。
10時になった頃、最後のバックラッシュで意欲も途切れ磯釣りに変更することにした。
途中地元の人達が一斉に岩海苔取りに来たので休憩して、いままで他の人が入っていた場所を見に行ったら磯釣りによさそうだったので移動した。
足元から5,6mぐらいの深さがある。明るいブルーで海底まで透け透け。沖を見ても明るいブルーのところがあるが、これは海底が砂地のところだ。砂地が魚の通り道になっているのだろうと、今日の遠投も砂地を目指したが到底届かなかった。
気分一新、1号の黒鯛竿を準備。5mの風で道糸が流されるので水中ウキをつけて2Bのウキをセット。
何投目かに根掛かりしたかのようにウキがしもったので聞き合わせしたら根がかりのような感覚。
ところがその直後にぐんぐん引き込まれる。あっという間にライン切れ、それも浮き止めの下あたりだったのでウキごと失う。何でこんなところで切れるんだか。10年前にまとめ買いしていまだに在庫があるラインを使ったのがいけなかったのか。
2Bのウキはないので3Bのウキに水中ウキをセットして仕掛けを作り直し。
魚いるぞ。がぜんやる気が出てきた。
程なく魚の正体がわかる。30分もしないうちに再び強いツッコミでクンクンと首を振っている。
もしかしてと思ったらやっぱりアイゴ君だ。30cm近くもあるのでかなりの引き。
一日やって10尾以上釣れただろう。すべて30cmクラスなので1号竿をグイーンと曲げてくれる。
最初のうちは参ったなと思ったけど、考えようによっては楽しい釣りだ。
テニス肘が完治しない左腕で何度もタモ入れをした。アタリが鈍くてウキが引き込まれる明確なのは一度もなかった。ウキが沈んでしもったままなので少し引いてみるだけでぐんぐん引きこんでいく。そのせいで掛かりが弱くて針はずれも多数。
フグは一匹も釣れず他の魚もなくアイゴだけ。途中からアイゴ釣りを楽しんだ。引き味の違う魚がと上げてみると28cmのメジナ。久しぶりにやり取りの楽しめたメジナだったので持って帰るか一瞬迷ったら、エラからゴニョゴニョとイトミミズのような寄生虫(?)が出てきたので放流した。
夕まずめにはもっと大型も釣れるかと期待したが、4時になって潮も大分満ちてきて帰り道が水没しそうなので本日は終りにした。
アイゴ釣りに終わったけど、この界隈でこれだけ引きを楽しんだのも久しぶりだ。
昨年に比べると釣りをする人の姿も随分多くなった。この時期は夜釣りの大アジが人気のようだ。
館山道を走っていると睡魔が襲う。市原サービスエリアで30分ほど仮眠をとって順調に帰った。
楽しい釣りの締めくくりだ、スピード控えめに安全運転で帰ろう。