ホワイトデーの思い出は、お菓子のワゴンに並んだ思い出ばかり。
一昔前の、そう10年も前の頃のバレンタインデー義理チョコの
お返しホワイトデーはずいぶん盛んだった。
ビジネス街にお菓子のワゴン盛りができて男子が列をつくったり。
何がいいかなと上司に相談されて、ワゴンで売ってる100円ぐらいので
いいんじゃないですか。とアドバイスしても、
ぼくがそんな安いのじゃまずいだろう、500円ぐらいの
ちょっと買ってきてくれよ。
と仕事時間中なのに渋谷のデパートまで買い物。
ホワイトデー当日になると渋谷のデパートのお菓子売り場も
ネクタイ姿のサラリーマンでいっぱいだ。
当日になってから言うから時間待ち長いだろうと
上司の手際の悪さに不満も。
手際が悪くて当日まで待っていたわけではなく、
どうしたらよいか思案しているうちに日が迫ってしまったようだ。
自分が並んでいる売り場の隣で制服姿のOLのおねいさんが並んでいる。
小箱に入れられたお菓子を20個ぐらい紙袋に入れてもらって。
んん、なんかそれって反則なような気もするけど。
義理チョコの返礼がまったくの会社業務だなんて。
思わずボクからチョコの一個もプレゼントしたいぐらいだ。
狂想曲を呈した会社のホワイトデーも最近はずいぶん下火になってきた。
これはこれで、ちょっと寂しい気もする。
義理とか言いながらも、それでもまだ会社のコミュニケーションの一環として
うまく取り入れていたようだったような。