走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

生産年齢人口が要点です

きょうは新聞休刊日で手持ちぶさたの電車通勤。
大手新聞が申し合わせての一斉の休刊日が必要なんでしょうかね。
といったわけで朝っぱらから今読みかけの新書「デフレの正体」を読む。

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

話題の新書で買ったのは半年ぐらい前だったけど
なかなか手が出なくて先週あたりから読み始めた。

書き始めは気さくな感じで始まったので
これ学者先生の書いた本じゃないのかと著書略歴を見てみると
日本政策投資銀行の実務家の方でした。

最初の方では、GDPの成長率だとか求人倍率だとか
おおざっぱな数字を出して景気を論ずるのもずいぶん雑な議論だ。
身長体重からその人の健康状態全てを推し量っているようだ。
と言った話し。

言われてみればそうかもしれない。
そうかもしれないと感じたのは人の健康を一つの数字で
判断することは出来ないだろうというたとえ話に納得したからだ。

この本で良く出てくる言葉に「生産年齢人口」がある。
生産年齢人口とは15歳から65歳までの要するに働いて給料を得て
モノを買う世代といった捉え方だ。
新しくこの世代に入っくる数よりこの世代を外れて無職となり
年金せ活車となる数のほうが多いことが問題となっている。

戦後最長の経済成長と言われた2002年2月から69ヶ月続いた時期に
シャッターの閉まったままの商店街が増えていること、
地方都市の駅前から人通りが消えたこと、
業績不振から大手百貨店が合併を繰り返したこと。
これをどう説明するのか。

それを景気が悪いとか個人消費が上向かないとか
一時的に景気が振るわないだけのような論調がある。
それは違うだろうという。

景気が悪いから物を買わないのではなく、物を買う世代が老齢化している。
物を買わないでお金で置いておく傾向が強まっている。
一時的な問題ではなく人口分布から見て物を買わない世代の方が
増えてきているのだから今後も百貨店売上が回復することもないだろう。
と言った感じの内容だ。ちょっと雑な要約過ぎたかな。

どこの会社でも前年比で販売成績を論じるだろうが、
物を買う人がドンドン減っているのだからそんな物の見方は
意味がないのかも知れない。
売上の中身を吟味して世の中の変化に対応する商品内容にしていく必要がある。


気もそぞろで読んでると何についての話しか分からなくなってしまう。
半分まで読んだところでちょっと気抜けて読んでたら分からなくなって、
同じ話しが繰り返し出てくるような気もする。

たぶん同じ話しじゃないんだろう、厳密にいくつかのアプローチで説明
しているんだと思うけど、この先読み通せるか不安になってきた。

集中力が維持できなくなってきたら、それは自分の能力を超えた事が
書いてあって理解できなくなり始めているということだ。
活字を追ってパラパラとページをめくって最後までたどり着くことにしよう。

終わりの方ではではどんな解決策があるのかを展開している。
時間があったら読書ノートにつけておきたい本だ。