走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、ロードバイクで走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

今週のお題:「夏休みの宿題」

何年たっても思い出す夏休みの宿題の思い出がある。

夏休みの宿題は毎年最後の3日間でやっつけてた。
それで何とかなってたけど、
今でも冷や汗の出る夏休みの宿題の思い出だ。

小学6年の夏休み。
算数、国語、社会、理科のドリルが一日1ページで30枚の宿題。
回答を書いたものを家で採点してもらってから新学期に持ってくるようにと言う宿題だった。

自分は最後の3日間で回答を書いて8月31日の夕方、
明日持って行くから回答してと寝っ転がってテレビを見ていた父に渡したら、
「今頃出して明日持っていくだと、ふざけるな。」
答案表紙をビリビリに破って捨てられてしまった。

ああ、ボクの書いた答案用紙が。
なんで怒られたのか意味もわからず、その場の勢いにボクは泣き出してしまった。

それから1時間。正座してとうとうとお説教。
さらに3時間、父は目の前で答案用紙にマルとバツいれて採点し始めた。
母がビリビリに破られた答案用紙を
セロテープでつなぎあわせてくれたのだ。

夜10時を過ぎても終わらない。
明日から学校だからとボクは寝ることになった。

翌朝起きると採点の終わった答案用紙が机の上に置いてあった。
誰も何も言わないでボクは答案表紙を持って学校に向かった。


新学期の挨拶を済ませ宿題を提出する時間になった。
くしゃくしゃになった答案用紙を自分の机の上に出した。
みんなも出した。

ボク以外誰も採点なんかしてない。
先生も採点してないことをとがめる様子もない。
ええー、ボクの昨夜の思いは一体なんだったんだ。
確かに採点してこいと聞いたぞ。

その日は答案用紙の答え合わせをみんなでやって一日が終わった。


ボクにとって昨夜の出来事は無駄な時間だったのか。
いや、全然そんなことはないんだ。
文句言いながらも一日で採点してくれた父の行いを忘れることなく
今でも覚えているのだから。
8月31日を迎えるたびにヒヤヒヤと思い出す。

画像は「ゆんフリー写真素材集」から拝借しました。