富士通と理化学研究所が開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」が計算速度で世界一になった話題でひっきりなし。
宇宙から引き返してきたハヤブサに次、日本人としては嬉しい限りであることは確かなんだけど。
スパコンの話題の都度、引き合いに出されるのが事業仕分けでの2位じゃいけないんですかといった議員先生の発言。
何が2位じゃいけないんですかだ、何も分かっちゃいないんだから。といった論調が多いようだ。
なぜと問われたんだから、その論拠を述べよってことだろう。
きちんとお答えになった関係者はいたんだろうか。
国家予算の問題なんだから国民に向かってきちんと答えてほしい。
マスコミもつまらないちゃちゃいれないでね。
今朝の日経新聞で論説委員の文章がなぜ、
1位を目指さなければならないのか考えるヒントになった。
- 金メダルをとったかのように国民の喜びにつながる。
- 技術者の士気が高まる。
- 自社技術に自信を持って以後の開発にあたれる。
- 世界一に特化することで副産物として新たな技術や製品が生まれる。
など。
記事の最後には、ソニーが元気ないのは世界一の技術を目指した往年の姿が失われているからかもしれない。
などと言っている。
どうかな、世界一を目指さなければならない説明として通るだろうか。
表現が文学的すぎないか。
テレビドラマの企業物語ならこんな程度でいいだろうけど、
国家予算の配分として述べる論拠になるのかな。
このへんをヒントにして数字の裏付けなりを持ってこないとダメなんだろうな
それにしても日本人は「なぜ」という設問への回答がどうしても苦手だ。
学者先生にしてからがそうなんだ。
物事の本質を問われても四苦八苦するのみ。