走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、ロードバイクで走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

手すき和紙の世界に魅せられて

4月からの番組改編で始まった NHK・BSの「たけし・アートビート」を毎回録画して見ている。
これまで 、
タップのセビアン・グローバー
陶芸の辻村史朗、
和紙デザイナーの堀木エリ子
など紹介され毎回興味深く観ている。

過去の伝統にとらわれず独自性を追求してきた方々なので
メモをとりながら見ることもある。

テレ東の「たけしの誰でもピカソ」に似た番組だけど、
たけし氏が直接会いに行ってインタビューする点が違う。

NHKなら1時間フルに向きあって紹介できる魅力があるとの本人伝。
番組内でもしばしば、NHKでこんな事言っちゃいけないだろう。
と言いながらの発言もある。
本当にいけないことはカットされてるだろうけど、
もともとBS放送はNHK的な規制が地上波より少ないく、
そこまで特定の企業を紹介しちゃっていいのなんてしょっちゅうだ。


最新版の放映では、堀木氏の和紙や作品作りに興味津々で見入った。
表参道ヒルズの吹き抜けにある巨大オブジェの作家が女性だとは知らなかった。

高校を卒業して銀行に就職してからほどなく和紙開発会社に転職するも、
和紙の機械化の流れの中で手すき和紙が衰退し転職先も倒産。
手すき和紙の世界に魅せられてその道を目指すことになった。

芸術系の学校に通ったわけでもなさそうだし
もともとの美術好きがこうじての転職だったのか、
そのへんがよくわからないが、
銀行に就職するなど芸術や伝統世界とは異質な世界の人が
なぜ?と言う点で人そのものに興味がわく。
ある日突然、神が降臨して和紙の世界に導かれたというわけでもないだろうが。

伝統を重んじた職人の世界の中で、このままでは消滅してしまう、
どうしたら手すき和紙を残せるのか。

たけし氏のインタビューに答えて・・・
衰退しつつある手すき和紙。
伝統的な和紙が人々の生活にどうしたら溶け込むことができるのか。
障子の和紙など和紙は時間の移ろいによる光の変化を取り込む物。
マンションや地下室など自然の光を取り込めない建物が増え、
時間の移ろいを和紙が表現できない現代にどうやって和紙を表現するのか考えた。という。
伝統にこだわらない独自性を追求していった姿に迫力を感じる。

NTTコムウェアのサイト 「COMZINE」で堀木氏が紹介されているので参考になる。<http://www.nttcom.co.jp/comzine/no062/wise/index.html>