走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、ロードバイクで走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

今週のお題:笑顔のもと

今週の笑顔の元は電気でした。電気ありがたや。
計画停電が始まって以来、自宅では昼間の時間の停電は何度かあったが、会社に行っている時間帯だったので停電を経験していなかった。
金曜夜初めて経験することになった。

自宅が夜の停電時間になったときには、会社を早退して良いことになっているので、ぜひ一度経験してみたいと夕方4時には会社を出て自宅に向かった。
夜6時20分から10時までの停電だ。物心ついてから停電というものを経験したことがない。せいぜい容量オーバーで家のブレーカーが落ちるぐらいのことしかなかった。

夜の3時間の停電ってどんなもんなんだろう。


キャンプで使うようなバッテリー式やアルコール式のランプ類もないので、釣りの時に使う豆電球式ヘッドランプや健保の景品でもらった手回しダイナモで充電してランプやラジオが使えるサバイバルグッズを手元に用意。
早めの夕食を済ませ停電を待った。

6時20分、開始時間になっても照明もテレビも付いたまま。外を見ると近所も停電の様子がない。
10分・・・20分・・・。停電の様子がない。中止になったのか。テレビのニュースを探して情報が出ていないか見てみる。

ニュース番組で同じ第2グループで6時20分から停電予定の市川の様子をヘリコプターで映しながら
「停電予定でも実施しなかったり曖昧さと不公平感のある計画停電です・・・」
などというキャスターのコメントを聞きながら、停電はないほうがいいけどね、と考えていたら突然電気が切れた。

今日はないのかと思いつつあったところで不意打ちのような停電。窓から外を見てみると街灯も何もかもなく真っ暗だ。真夜中より真っ暗だ。
30分遅れで6時50分からの停電。真っ暗で何も出来ない。しばらくは落ち浮かなくてヘッドライトを頼りに部屋をうろうろ。ラジオをつけてもほとんど聞いていない。

20分ぐらいして酒でも飲んで寝てしまおうと観念した。だって、何もやることないんだ。
イヤフォンをつけてウォークマンの音楽を効き始めたけど、どうも落ち着かない。
酒を呑むペースを上げて酔った勢いで寝てしまおうとしても、まだ7時ちょっと過ぎでは眠くもならない。
このシーンとした雰囲気がかえって落ち着かない。まだ30分しかたっていないのに電気がない辛さをじんじん感じる。


焼酎のお湯割り3杯目のとき突然明かりがついた。
停電終わりかよ。
終わってくれたの。
やったー、1時間で終わりのようだ。
このときは笑顔のガッツポーズだったけど、すぐにそれほどのことでもないだろうよ、停電が終わったぐらいでなどと苦笑い。

でもその一瞬の無意識なガッツポーズが本心だったのかもしれないな。

電気がいかに生活の基盤になっているのかを感じ、その有難味をひしひしとかんじることになった。
明かりがなかったら笑顔も見えないしね。