走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

今週のお題:「趣味」

Hatenaブログ今週のお題は趣味について。今どっぷり浸かっているウインドサーフィンを始める前は海釣りにはまっていた。それ以前は特別な趣味もなく休日も何となく過ごしていることが多かったので、何か始めたいと思いながらも、さほど強い思いもなく何となく過ごす日が続いていた。釣りの本を買ってはみたものの海釣り、川釣り、渓流釣り、船、磯、堤防など様々な釣りがあって、何をやりたいのかもわからないので結局は放ったらかし。
そんなときに会社の同僚から海の釣りそれも磯釣りやってみないと誘われた。それでもなんだかおっくうで生返事で終わっていた。ある時その同僚から、今度釣りに行くのに道具買いに行くから付き合ってよ、その後飲みに行こうよ。まあこれがその同僚の作戦で、一人で釣りに行くのもつまらないからボクを誘うための導入部だったわけだ。


会社帰りに新橋駅の上州屋へ向かった。店には釣り道具が所狭しと並んでいる。詳しくないボクにはロッドやリールぐらいはわかるけど他は何に使うものかもさっぱりわからない。わからないんだけど何だか見てるだけで楽しくなってくる。
道具好きな男の習性とでも言うものか。東急ハンズなんかに行っても女子は文具が好きなようだけどボクは使う予定もないのに大工道具やナイフなどの売り場をうろついたりしてる。釣り道具はそんな習性にぴったりなんだ。でさっそく釣りの本を買ってみることにして、何がいいのか同僚に聞いて磯釣りのバイブルといわれている遠矢国利著「クロダイ」を買い求め読み始めた。
最低限必要な道具をそろえるようになるまで数週間とかからなかった。最初はワゴンに積まれた安物を購入したが、すぐに高級品、定価だと6万のリールや10万のクロダイ竿などの道具に手を出した。写真の場所は三浦半島の突端にある城ヶ島。30cm以上のメジナを初めて釣った場所。こまめにこませを入れてやると夕方に大物が来る。地磯でもおすすめの釣り場だ。

狙うはクロダイ。銀色の甲冑でも着たかのようでかっこいいんだ。人の気配のある磯や堤防近くまで行動する魚だけに注意力が強く釣るのが難しい魚だ。同僚と月2回のペースで三浦半島伊豆半島、房総半島の磯や堤防を釣り歩いた。様々な釣り技術の本を買い込んで作法を学んだ。1回4千円する渡船で沖磯にも行った。
自宅の浦和から南房総の最先端まで行くと車で片道190km、渋滞のない夜中でも4時間を超える道筋だ。お気に入りの磯に一番乗りしたいので、日の出1時間前には現地着するように出かけ、日が沈むまで13時間ほど釣り場にいた。40cmを超える大物も釣り上げたけどクロダイは釣れない。釣れなくても日の出から日の入りまで、雨の日はカッパを着てパンツまでびしょ濡れになりながらでも海で時間を過ごせることが楽しくてしょうがなかった。


釣りを初めて4年目にその日は来た。南房総野島崎灯台脇の磯で全長36cmのクロダイを釣り上げた。クロダイの姿が見えたときは足が震えた。4年分の思いがこもっていたのだろう。口はからからになり緊張の数分間のやりとり。朝の7時に釣り上げたのでいつもなら日の入りまでいるのに昼で切り上げて帰ってしまった。
結局その後釣りへの執念も薄れてしまい、何か別に海で楽しめることを探してウインドサーフィンをやるようになった。次の挑戦を見つけていつかまた釣りの旅に出かけたい。今は気持ちの高ぶりを充填している時期かもしれない。