今週のお題「気になる出来事」について書かれたブログをあちこち見ていた。中でも目を引いたのは大学生の書いた、年金財政逼迫の負担を若者が負うのはどうも納得いかない。年金受給を迎える団塊世代は、若い頃も浮ついた時代を過ごし、退職金や年金で生活を楽しむ余裕があるだろう。それに引き替えこれから就職を控えた若者は、年金負担が重い割に自分たちの老後の生活は厳しさ増していく。政策の失敗など上の世代の負の財産を引き継ぐだけの若者世代は、将来の夢も描けずたまったものではない。
年金財政の破綻も視野に置かなければならないこの国で、将来の夢も描けず、ただただ刹那的に生きるしかないと考えてしまうとそれはたまったものではないだろう。
経済規模が拡大する一方で将来の豊かな生活が待ち受けているかのようなお隣の中国でも、大都市部の就職も厳しいとか。高収入を得たいとようやくの思い出長男を大学にやったものの卒業しても高収入な勤め口は見付からず、現場工事の労働者の方が高給取りになっていた。大学に進むための借金返済の目処も立たず生活はいっそう苦しくなる。
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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一方、世界最大の経済大国USAもリーマンショック以降の不況で職を失い借金で生活や学資資金を調達していた困窮世代は大変な思いをしている。ヨーロッパもどうなってしまうのか。
今、この本が売れているらしい「貧困大国アメリカ2」。何でこの本が売れるのか不思議だが、うわー、日本なんかまだましな方じゃないか。なんて安心したいのかな。