先週土曜日、NHK BS1 で放送された山岳ドキュメント「銀嶺の空白地帯に挑む カラコルム・シスパーレ」は迫力ある番組でした。
こういうのあるからNHKはやめられない。
画面中央の三角に尖ったのが標高7611mのシスパーレ。
昨年8月にカラコルム・シスパーレを新ルートで挑み、北東壁からの登頂に成功。
NHKのカメラはベースキャンプまでで、そこから先は実際にクライミングした平出和也さんと中島健郎さんのヘルメットカメラやハンディカムの映像。
2017 Shispare North East Face Exp.
番組でも使われていた、ご本人たち撮影の映像がYouTubeにありました。ハイライト部分だけの動画ですが、触りだけでも楽しめるでしょう。
頭の上を超えていく雪崩。
足を踏み外して5m滑落。
ピッケルを打ち込んだら雪が崩れ落ちる。
腰ほどの積雪の中を頂上アタック。
などなど当人視点の映像で迫力ありました。
頂上に立った時どんな思いでしたかと質問され、中島氏は答えました。
「冷静で淡々とした思いでした、家族のもとに早く帰りたい」
ベースキャンプに帰り着いて、平出氏は語りました。
「生きて帰れてよかった」
どれほどの困難があったのか知る由もありませんが、この言葉にすべてが現れているようです。
成功おめでとうというより、何かいたたまれない気持ちになってしまいました。
2時間近くの番組。
山歩きなどしたこともない私ですが、ひとつも目が離せず見終わりました。
残り15分ぐらいからトイレ行きたくなって我慢しながら見てたけど、録画を停めてトイレを済ませてくればいいのに、それさえもどかしく見入っていました。
今回のが再放送だったようですが、再度放送があったらぜひご覧ください。