日経新聞朝刊に、南シナ海での中国の基地建設問題について、英国ファイナンシャルタイムズの記事「南シナ海、波高し、中国、米の優位に挑む」の抜粋が載っていた。
中国の岩礁帯の埋め立てに対して米国も意見を表明し始めたが、大したことにはならないだろうという。フィリピンもベトナムも埋め立てを行っており、必ずしも中国の行っていることが違法とはいえないからだという。中国が航行の自由を犯しているわけでもないし・・・・。
何だか、読んでいて不愉快になってきた。
中国が自らの主張を通すために、忽然と米国に立ち向かっている勇姿を描いているようだ。中国に対して不愉快なんじゃない。英国が不愉快なんだ。一体何を虎視眈々と狙っているのか。
日本についての言及は全くないが、米国は本気で戦力を投入する意思はないのに対して、中国は艦隊を派遣するなど断固とした態度をとるだろうという。
すると見えくるのが日本が戦力を投入するよう押し出される姿だ。なんだこれ。日本と中国を対決させようとしているようにしか見えない。
ああ、ばかばかしい。
日本と中国。アジア勢通しで潰し合いをするなんて。そのウラで甘い汁を吸おうとしている、ここ何世紀も続いてきた世界の構図が見えてきてしまう。
日本と中国、アジア同士でつぶし合いなど絶対にしてはいけない。未来のアジアの富はアジアでうまく分配しようではないか。