走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

10年ぶり釣行記

夏の磯釣りは地獄だと言いながら居ても立ってもいられない
というわけで、本日は千葉南房総の最南端野島崎灯台へ釣行。

金曜夜に会社から帰って1時間ほど仮眠を取り23時半に浦和を出発。
途中、京葉道路を市原で降りて第一釣具店で
コマセ用オキアミや配合剤を購入して
再び館山自動車道に戻り南房総を目指す。

3時半に南房総の野島崎灯台近くの無料駐車場に到着。
リュックを背負いロッドケースとコマセバッカンを持ち
帽子のつばを後ろ向きにしてヘッドライトを装着。
駐車場を後にする。

磯までは15分ほどで楽な行程だが暑さで汗びっしょり。
日の出1時間前には磯に着くのが自分ルール。
この時間から磯に立つ人もいないのでいつでも一番乗りだ。
きょうの場所は、10年前に黒鯛を釣り上げた場所だ。
いまのところ後にも先にも生涯でただ一匹の黒鯛となっている。

磯近くまで来るとライトの明かりがチラチラ見える。
既に一番乗りの人がいた。
「おはようございます」と挨拶して様子を聞くと、
昨夜からの夜釣りで沖に向けてカゴ釣り。
潮が動かないので釣果はさっぱりとか。

ボクは磯釣りなのでじゃまにならない沖向きの場所で準備を始める。

10年前の手順忘れていないかな。
まずは岩の隙間にチャランボ(ロッド立て)を打ち込む。
次にオキアミを細かくつぶして配合剤と混ぜる。

10年前と変わらずコマセにはチヌパワーを入れる。
初めて磯釣りをしたときは臭くて鼻をつまんでいたが、
今ではチヌパワーの香りが心地よい。
この臭いで、さあ釣るぞと身が引き締まるってもんだ。

釣りの心得は、遠矢ウキで有名な遠矢国利さんの著書で学んだ。
遠矢さんが言うには、コマセは手でこねろと書いてあったので
最初の頃はその通りに実行した。
翌日になっても手がコマセ臭かったな。
程なくして混ぜる用のへらを買った。

次にロッドの用意。
リールをセットして道糸をロッドのガイドに通す。
浮き止め用糸を結び、ビーズ、3Bの円錐ウキ、ゴム管、
ヨリモドシ、ハリスの順に結んでいく。

ハリスはヒトヒロの長さにして、さてガン玉はどこにどう打つか。
ヨリモドシの上に1つ、ハリスの下3分の1に1つ、針のちもとに1つ。
ロッドの準備が整ったらチャランボに掛けておく。

それにしても波が強いな。
時々波が上がってくるので波の様子を確認しながらの準備だ。

準備を始める時点でライフジャケットは着用している。
夜にこんなうねりの海に落ちたらまず助からない。
釣りやすい磯かどうかと同時に落ちたときどこから上がってくるか
シュミレーションしておく。
堤防でも高さが1.5mあったら自力で上がることはできないという。
鉄棒で懸垂するようなわけにはいかない。

準備で散らかったのを整理して身綺麗にしておく。
4時、東の空が白み始めた。磯の周辺はまだ薄暗い。

準備が整った。以前ならタバコを楽しみながらお茶を飲むところ。
はやる気持ちを抑えながらのこの一服がうまかったな。
禁煙して4年もたつと吸いたい気持ちも全くなくなる。
それはそれで当然良いことなんだが、
この瞬間の一服のうまさも捨てがたいんだな。

ウキが見えるようになるまで夜が明けるのを待つ。
その間スマホを使ってツイッターで朝のご挨拶。

明るくなるまで電気ウキを使う手もあるが、
海中の様子が分からない一投目から電気ウキを使うと
根掛かりしてあっけなくウキを失うこともあるので、
一投目は通常のウキが見えるようになるまで待つ。

さあ、第一投目を入れるか。
ハリス1ヒロ(1.5m)にヨリモドシから浮き止めまでを
2ヒロ(3m)から始める。

この場所は足下から5mから7mの水深がある場所なので、
ちょこちょこと浮き止めを動かして突っつかれ具合を
探りながらアタリを待つ。

ボチボチアタリもある。
釣り初めて30分ほどした頃、
ウキが海中にゆっくり持って行かれたので合わせた。
20cm程のメジナが釣れた。

黒鯛用1号ロッドなので多少のやりとりを楽しみながら抜き上げた。
魚の身にタオルをまいて針をはずす。
魚を痛めないようにってこともあるけど、
魚が暴れたときエラやヒレで怪我をしないようにするのが一番の目的。

釣れた魚を持っていくことはほとんどない。
メジナは磯臭くて食べる気もしないから
大きさにかかわらずリリースする。

黒鯛の30cmオーバーなら持って帰るかな。
過去に一匹しか釣れたことない黒鯛だから、
当然家に持って帰って食ったけど旨かったかどうか覚えていない。

喜んで持って帰るのは唐揚げにして旨いカサゴ、
煮付けに出来るメバル、鍋で美味しいカワハギこんなところかな。
こういったのはめったに釣れることはないけど。
魚は魚屋さんで買って食うのが一番だ。

小魚が数匹ボチボチと釣れて、時計を見ると7時過ぎ。
夕方6時ぐらいまでここにいるつもりなので、まだ先は長い。

7時ぐらいだと暑さもなく、疲れてもいないから一番気持ちの良い時間だ。
空も晴れ渡って朝のうちの肌寒さがなくなった。
北寄りの風なので暑さもやわらぎ気持ちいい。
予報だと5mぐらい吹くようだ。
南房総で沖を向いていると後ろから風を受けるようになる。

ロッドを置いて腰を伸ばして背伸びして、チョコでも食うか。
お茶を飲みながら休憩タイム。
磯に一番乗りの人も帰ってしまった 周りを見渡しても釣り人はいない。
今日は台風のうねりで波も強く危険。
真夏は暑すぎて磯釣りは人が少なくなるが、
やっぱり今年は震災の影響もあっていつもより少ない。
昨日だって千葉東沖で震度3ぐらいの地震あったし気味悪い。

本日の潮回りは小潮で9:30と21:30が満潮。
潮の動きで釣れるとすると今が一番釣れる時間帯。
再びロッドを持つ。

結局一日やって小メジナが20尾にカンパチの子供が2尾釣れただけ。

暗くなったら電気ウキを使うつもりでいたのが、
夕方5時頃に大きな波で今までなんとか波をかぶらないでいたのに
足元を救われて転んで鼻の下を岩にこすりつけ一気に戦意喪失。
疲れもあったし暗くなってからの片付けも危険なので
明るいうちに仕舞うことにした。

磯から帰る途中にこれから磯で夜釣りをしようという
地元の人に挨拶して釣果を話すと、
ここは夜釣りでアジしか釣れないよ。だってさ。
この方と釣り場事情などしばらく話していた。
地元というより定年退職で近くのリゾートマンションを購入し
釣りザンマイの日々を送っているという。

帰りはどこもよらず館山自動車道から京葉道路、東関東自動車道、
首都高速を通って2時間40分ほどで帰宅した。
お金はかかるけど富浦で自動車道に乗ったら川口まで自動車道で、
3時間かからないで返ってこられるんだから便利なもんだ。
館山道路がなかった頃は4〜5時間コースだったんだから。

次回はいつ行くことやら。
もう少し涼しくなってからの方が釣果も見込めるし、
体調的にも楽だな。
とか言いながら8月の夏休みに入っちゃいそう。
家に帰ってからはビールが美味かった。
いつにもまして酔いが回ってすぐに寝入ってしまった。