新橋駅で地下鉄からJR京浜東北線に乗り換える途中に通る地下街には、
いつも住居不定の人たちがいる。夏でも冬でも。
画像は「街並画像.com」さんから拝借しました<http://www.machi-ga.com/index.html>
最初見たときは、スーツを着て前夜飲んで終電を乗り逃がして一夜を地下街で過ごしたのか、
そんなふうにしか見えなかったおじさん。毎日立ったままいる。
スーツも徐々にシワと汚れにまみれ始め、髪の毛も乱れたまま。
このおじさんもここの住人になってしまったんだな。
みるみる痩せていき、顔色も悪くなり、
なによりも顔から生気が失われていくのがわかる。
無表情のまま一点を見つめているだけで何時間も過ごしているのだろう。
何が楽しいの。何も無いんだろう。楽しくも、辛くもない。何も感じない。
大震災以後、見かけなくなってしまった。
今まで気が付きもしなかったけど、ふと思い出した。
別に何かをしてあげるわけでもないけど、どうしているのか気になった。
田舎にでも帰ったのかな。