走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

見える化が明日の日本を作る

今日の日経新聞朝刊一面特集の「新しい日本へ」の中で、東京大学大学院教授の藤本隆宏氏は・・・

「現場主導の危機対応力で日本企業は群を抜く」と(藤本氏は)指摘する。震災後の復旧の速さに世界が驚く。ただ藤本氏はこうも話す。「将来の危機を予測し、周知に備える姿勢は弱い」。現場力に加え、組織を変えていく経営の力が必要だ。

・・・と書かれていました。

目の前の出来事は処理が早いが、危機管理などという目の前に形のない事には
どうにも対応しきれない。

かねてから思っていたことだけど、日本では危機管理は出来ないんじゃないか。
なぜ危機管理が出来ないか。
日本人は将来起こるかも知れないことを想定して対処法を作り出すことが
とても苦手というかまったく出来ないからだ。

そういう思考回路を持ち合わせていない。
日本人の思考は唯物史観とでもいうのか、
具体的な物とか出来事の存在をもって捉えていくようだ。

日本人は愚図だからとか実行力がないとかそういう理由ではまったくない。
日本人の世界観というのか、物を考えて行く根底にある哲学とでもいうのか、
意識構造の中に限界があるんだろう。(このへんちょっと曖昧)

自分で話し拡げといて収拾つかなくなってます。
コイツ何言ってんだってことになってしまうけど、
自分でも結論への道筋が出来ていないのに、
なぜこの記事に反応したかというと。

今読んでいる本「見える化勉強法」の著者遠藤功氏が数年前に出版した
本の「見える化」という考え方が日本人の苦手としている危機管理の仕組みづくり
に貢献できるんじゃないかと思ったからだ。

見える化」という考え方は、
問題が発生したら、例えばトヨタ自動車の生産ラインでは不具合が発生すると
ラインを止めてランプが点灯する。
そこで不具合が発生したことを明確にするためだ。
人の動作として何もなかったかのように振舞うのが常である。
問題を誰の目にも見えるようにして(顕在化して)真正面から問題解決にあたる。
経営組織の至る所にこのように見える化の仕組みを作り健全なマネジメントを
していくことが企業発展に貢献する。
といったことだ。(かなり大雑把な説明で申し訳ないです)


会社に限らず社会生活の中でも、
この見える化の仕組を組み込むことで日本人の苦手な
危機管理の仕組みづくりに貢献出来るのではないか。

目に見えないことに対処できないという日本人の特質を変えることはできない。
それをおぎなうために問題のあるラインにランプを点灯させてしまう。
もちろんここで誰の責任だと追求が始まってしまうのでは
不備の改善には至らないが、
この部分には見える化とは別の考えを入れる必要があるかな

将来の危機に備える能力を身につけていくのに「見える化」という考え方が
役に立つような気がしている。

ふっとそんなことを思ったので考えの途中だったけど記録しておくことにした。