走って、走って、ときどき海遊び

ラスコです。人生3分の2を終え残りは、ジョギングで走って、自転車で走って、ときどき釣りとウインドサーフィン.....

イヤー驚いた、原発作業員の作業着で放射能防げないなんて

日本の原子力発電所には、放射線を遮断するスーツは用意されていなかったらしい。
最前線で働いている人たちがまとっている白衣は1万円もしない作業着で、
放射能を帯びたチリを防ぐ目的しかなくて放射線を防ぐ機能はないんだと。

こんな事信じられるかい。
放射線を防ぐスーツはアメリカ製のものがあるようだけどこちらは一着15万円のしろもの。現在は何着かアメリカから提供されているようだけど。


ロボット大国と言われながら放射能など危険地帯で操作できるロボットは日本にはない。
かつて開発段階にあったものの、日本では放射能が漏れるような危険はあり得ないと言って開発が中止されたとか。
最先端の科学技術が繰り広げられる場だと思っていた現場がなぜこんな有様なのか。

最先端の科学の場であっても、それを操るのは旧態依然とした人間様なんだ。


危機管理に問題があるから危機管理システムを整備しなければ。
帰宅難民など東京の会社でも身につまされる災難を受け、今回の震災で多くの会社が取り組み始めたのではないか。 せいぜい寝袋を用意するぐらいで終わって有効な仕組みなど作れないだろうな。

なぜか。
どういうときに誰が何をするという仕組みを用意周到に作っても、仕組みが勝手に動くわけではない。
動かす人間様へのアプローチがないから、お為ごかしの仕組みを作って役に立たないで終わってしまう。
誰がいいだの悪いだの責任問題を持ち出して終了するのが関の山。


日本人には危機管理システムは作れないんじゃないか。
今目の前にある物を取り扱っていくことは得意なんだけど、目の前にない将来起こるかも知れない危機を描く能力には欠けている。
世間一般も有りもしない想像だと言って受け入れる下地がない。
物を対象にした工業は得意でも社会現象を扱う社会科学はめっぽう弱いようだ。

イマジネーションで物事を組み立て周囲を納得させることが苦手なのだから、
出来るだけ目に見える形、身につまされる事象に描き直してみるのも解決の糸口に。
ビジネス本で「見える化」の題名をつけた本をまずとっかかりにしてみるのもいいのでは。