最強寒波襲来。
この冬一番の寒さとか。
列島の中央にそびえる山々のお陰で、関東は快晴の朝でした。
早朝にビン類などの資源ごみを捨てに行きながら、まだ真っ暗な天頂を仰ぎ見ると北斗七星が7個見えるではないですか。
いつもなら見えても6つまでなんですが、空気が澄んでいるせいでしょう。朝から少し嬉しい気持ちになりました。
100円で売るのはけしからん
今朝の日経MJ新聞に、テレ東の番組「ヒャッキン!世界で100円グッズ使ってみると?」の視聴率が好調だという話題。
何回か見たことある番組です。
こんな高機能なグッズが百円で買えるのか、日本は凄いなー。と言った海外ロケのありがちな日本礼賛番組。
昨年この番組を見ていたら、ある英国紳士が、何の品物か忘れたけど、これいくらだと思いますかと質問されて2600円と答えた。
100円だと聞かされると、これを100円で売るのはけしからん。2600円の価値があるなら2600円で売るべきだと怒り出した。
その時はその偉そうな言いっぷりに少し不快にも感じましたが、後でよく考えてみるとこの英国紳士の言っていることの方が正しく思えてきました。
英国男性の言うことにも一理ある。というか、以前聞いたことのある経済学の理屈を思い浮かべて考えてみました。
良いものは高価で良いんです
安いものを高く売れということではありません。ふさわしく価格設定すべきということです。
販売価格が安ければ、その商品を作るための原材料や人件費も安くしなければならないでしょう。ベトナムやミャンマーなどの人件費の安いところに仕事が振り向けられるとしても、日本は工賃の安い仕事を東南アジアに振りまいていることになります。
国内でこの店で働く人もたくさん売らなければならなくなり、働く時間や作業量も増えることになる。労働負担が重くなっているわりに、たいして給料がもらえないなんてことになりかねない。
よくあるじゃないですか。新橋あたりのサラリーマンが取材されていて、仕事は忙しいのに給料はたいして増えない。2600円の価値のあるものを100円で売ったことで、巡り巡ってサラリーマンの給料が増えないことになってしまう。
こういう状態をデフレ・スパイラルとでもいうのでしょうか。 英国紳士の言う、正しい価値で売るべきだという考え方も、話の様子が見えてくると納得できることです。
百均ストアで買ってはいけないということではなく、少なくとも世界に向かって100円ですごいだろう、なんて自慢げにはしゃいでいる場合ではないのです。安い労賃の仕事をばらまいている元凶なんですから。